何がどう違うの?
それぞれの特徴も
くわしく知りたいな。
本記事では
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
- NFTと暗号資産(仮想通貨)の違い
- NFTの5つの特徴
- 暗号資産(仮想通貨)の4つの特徴
「NFT」や「暗号資産(仮想通貨)」という
文字や言葉を目にしたり、
耳にしたりする機会も増えて来ましたね。
とはいえ、
NFTと暗号資産(仮想通貨)の
違いであったり、
それぞれの特徴であったりを
正しく知っているという方は、
まだまだ少ないはず。
ボクもそうでしたが、
知らないゆえに
どっちもあやしいんじゃないの?と
思ってしまいますよね。
本記事を読めば、
そんなNFTと暗号資産(仮想通貨)の
違いや共通点、それぞれの特徴が
わかります。
今後ますます世界を席巻していく
Web3(Web3.0)時代を生きていくために
「インターネット以来の革命」と
いわれるNFTやそのNFTビジネスに
使用される暗号資産(仮想通貨)を
正しく理解しておくことに
損はないでしょう。
NFTと暗号資産(仮想通貨)の
違いや共通点、特徴について知りたい方は、
ぜひ、本記事を参考にしてくださいね。
目次
NFTと暗号資産(仮想通貨)の違いを
初心者向けに徹底解説
まず、NFTも暗号資産も
「トークン」であることに
違いはありません。
トークンとは本人であることを
証明する証しとしての
認証デバイスそのもののことであったり、
硬貨の代わりに限定的に
用いられる代用貨幣などの
ことであったりします。
ボクなんかは前者のイメージが
強かったですね。
実はトークンは、
複数の意味合いを持つ言葉です。
近年のIT分野では、
使用する業界や文脈によって
都度、意味合いが変わります。
そしてここでいうトークンは、
ブロックチェーン上での
デジタルデータ・デジタル資産のことを
指します。
【ブロックチェーン】
特定の管理者が存在しない
「分散型台帳技術」のこと。
公開された情報を
世界中のパソコンで
複数の「マイナー」が同時に
承認、管理できる技術のこと。
【マイナー】
公開された情報の
内容や記録の暗号を
解読・検証・管理・合意形成をし、
新たなブロックを
つなぎ足していく人のこと。
この作業を
「マイニング(採掘)」と呼び、
マイニングする人のことを
「マイナー(採掘者)」と呼ぶ。
NFTも暗号資産(仮想通貨)も
どちらも「トークン」であることや
「デジタル資産」であること、
「ブロックチェーン」の
テクノロジーによって
成り立っていることなどの
共通点があるため、
初心者の方には違いが
わかりづらいですよね。
NFTと暗号資産(仮想通貨)のおもな共通点
- NFTと暗号資産(仮想通貨)はどちらもトークン
- NFTと暗号資産(仮想通貨)はどちらもデジタル資産
- NFTと暗号資産(仮想通貨)はどちらもブロックチェーンを使用
ですので、どうしても
混同しがちだったり、
似たようなものだと
思ってしまいがちですよね。
そこでパッと見てわかりやすいように
それぞれの違いを以下の表にまとめました。
NFTと暗号資産(仮想通貨)の
おもな違いは、次のとおりです。
NFTと暗号資産(仮想通貨)の違い
名称 | NFT | 暗号資産 (仮想通貨) |
特徴 | (NFT) ノン ファンジブル トークン 非代替性 代替不可能なデジタル資産 唯一性がある | (FT) ファンジブル トークン 代替性 代替可能なデジタル資産 唯一性がない |
ERC トークン規格 | ERC721 | ERC20 |
分裂 | 不可能 | 可能 |
活用分野 | アート・ゲーム スポーツ・音楽 トレーディングカード ファッション 金融・会員権 不動産など | 暗号資産 (仮想通貨) ポイントなど 数量的なもの ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) リップル(XRP)など |
上記の表のように
NFTと暗号資産(仮想通貨)の
1番の大きな違いは、
唯一性・代替性があるかないかです。
唯一性・代替性とは、
他に同じものがなく
替えがないという意味の言葉です。
ボクたち人間もそうですね。
この特徴の違いによって、
活用される分野や活用方法が
大きく異なるわけですね。
次にNFTと暗号資産(仮想通貨)では、
発行されているERCトークン規格が
違います。
ほとんどのNFTは「ERC721」という
ERCトークン規格で
発行されているのに対し、
ほとんどの暗号資産(仮想通貨)は
「ERC20」というERCトークン規格で
発行されています。
【ERCトークン規格】
イーサリアムの
ブロックチェーンを元に
発行されたトークン規格のこと。
【ERC】
Ethereum Request for Comments
(イーサリアム・リクエスト・
フォー・コメンツ)の略。
【Ethereum(イーサリアム)】
ロシア系カナダ人のプログラマー
ヴィタリック・ブテリン氏によって
開発されたブロックチェーン
プラットフォームのこと。
このイーサリアム上で
使われる暗号資産が
「Ether(ETH イーサ)」ですが、
今ではプラットフォームともども
「イーサリアム」という名称で定着。
次にNFTは唯一性・代替性の
特徴を持つため分裂不可能ですが、
暗号資産(仮想通貨)は分裂可能です。
暗号資産(仮想通貨)の分裂とは、
システムのベースとなっている
ブロックチェーンの仕様変更をした際に、
「従来の通貨」と「新しい通貨」の
2つに分かれることです。
代表的な例として
「ビットコイン(BTC)」から
分裂してできた
「ビットコインキャッシュ(BCH)」が
あります。
NFTと暗号資産(仮想通貨)の
おもな違いがわかったところで、
それぞれの特徴をもう少し深掘りします。
NFTの5つの特徴
まず、NFTのおもな5つの特徴は、
次のとおりです。
NFTの5つの特徴
- 非代替性(唯一性)
- データの改ざんが困難
- プログラマビリティ
- 取引可能性
- 相互運用性
順に解説します。
① 非代替性(唯一性)
ブロックチェーンで
管理されているNFTには、
世界に1点ものという
非代替性(唯一性)があります。
すべてのNFTはブロックチェーンの中に
記録されている個別の識別番号によって、
世界で唯一無二の固有のデータであることを
証明できます。
くわしくは別記事の
One&Only!NFTの持つ
革命的な唯一性を徹底解説!で
解説していますので、
そちらをどうぞ。
② データの改ざんが困難
NFTはブロックチェーンで
分散管理されているため、
データの改ざんが困難です。
ブロックチェーンのデータは、
世界中のパソコンで
複数のマイナーによって同時に
承認、管理、合意形成されているため、
そのすべてを同時に書き換えることは、
事実上、不可能だからですね。
③ プログラマビリティ
プログラマビリティとは、
さまざまな付加機能をデータ自体に
プログラムできることをいいます。
例えば、アーティストが
アート作品を作成販売した場合、
従来ですと最初に販売したときの
一次流通でしか収入を得られませんでした。
ですがNFTの場合、
プログラマビリティを活用することで、
あらかじめ二次流通以降も
販売が成立するたびに
元の作者であるアーティストに
売り上げの数パーセントのロイヤリティが
還元されるとプログラムしておくことで、
二次流通以降もアーティストが
収入を得ることが可能になります。
④ 取引可能性
ブロックチェーンで管理されている
NFTの所有権は、
ブロックチェーン上に明記されています。
そのためNFTの所有者は、
所有しているNFTを自由に移転でき、
その取引履歴の詳細も
ブロックチェーン上に記録されます。
これによって従来の既存の
枠組みにとらわれることのない
自由な取引が可能になります。
⑤ 相互運用性
前述したようにほとんどのNFTは、
イーサリアムのブロックチェーンを元に
共通規格として発行された
「ERC721」というERCトークン規格で
定められています。
このERCトークン規格にそって
発行されたサービス
(ウォレット・マーケットプレイス等)
であれば、どこでも取引が可能です。
【ウォレット】
直訳すると「財布」の意味で、
暗号資産(仮想通貨)を保管する
場所のこと。
【マーケットプレイス】
売り手と買い手が自由に参加できる
インターネット上の
電子取引市場のこと。
NFTの概要の詳細については、
別記事の【NFT】とは?
世界を変える新たなテクノロジーを解説で
ご紹介していますので、
ぜひ、そちらも参考にどうぞ。
暗号資産(仮想通貨)の4つの特徴
次に暗号資産(仮想通貨)の特徴です。
暗号資産(仮想通貨)の
おもな4つの特徴は、次のとおりです。
暗号資産(仮想通貨)の4つの特徴
- デジタル通貨である
- 発行元や中央管理機関が存在しない
- ブロックチェーンによって分散管理されている
- 世界中で利用可能
順に解説します。
① デジタル通貨である
暗号資産(仮想通貨)は、
デジタル通貨であるため、
10円玉や1万円札のような
硬貨や紙幣といった
目に見える実体がありません。
実体がないデジタル通貨のため、
取引上のやり取りはすべて
インターネット上で行われます。
② 発行元や中央管理機関が存在しない
暗号資産(仮想通貨)には、
多くの場合、政府や中央銀行といった
発行元や中央管理機関が存在しません。
ですので、円やドルといった
法定通貨のように
その価値が保証されていません。
③ ブロックチェーンによって分散管理されている
暗号資産(仮想通貨)は、
前述したように
実体がありません。
実体がないためそれを保管しておく
銀行も金庫もいりません。
特定の発行元や
中央管理機関も存在せず、
実体もないそんな暗号資産(仮想通貨)は、
ブロックチェーンによって
世界中で分散管理されています。
④ 世界中で利用可能
暗号資産(仮想通貨)は、
インターネットがつながっている環境なら
世界中どこからでも取引できます。
通常の法定通貨であれば、
金融機関を介して両替・送金・決済などを
しなくてはいけませんよね。
そのため金融機関の営業時間であったり、
海外に送金する際の高額な手数料だったりを
考える必要がありましたが、
暗号資産(仮想通貨)の場合、
時間や高額な手数料を気にすることなく、
世界中の取引相手と取引できます。
以上、NFTと暗号資産(仮想通貨)の違いと
それぞれの特徴でした。
暗号資産(仮想通貨)の
概要の詳細については、
別記事のNFTに必須!
【暗号資産(仮想通貨)】の
概要や種類を解説でご紹介していますので、
ぜひ、そちらも参考にどうぞ。
まとめ:NFTと暗号資産
(仮想通貨)の違いを
初心者向けに徹底解説
今回はNFTと暗号資産(仮想通貨)の
違いや共通点、それぞれの特徴について
解説して来ました。
最後にもう一度まとめておくと、
NFTと暗号資産(仮想通貨)のおもな共通点
- NFTと暗号資産(仮想通貨)はどちらもトークン
- NFTと暗号資産(仮想通貨)はどちらもデジタル資産
- NFTと暗号資産(仮想通貨)はどちらもブロックチェーンを使用
NFTと暗号資産(仮想通貨)の違い
名称 | NFT | 暗号資産 (仮想通貨) |
特徴 | (NFT) ノン ファンジブル トークン 非代替性 代替不可能なデジタル資産 唯一性がある | (FT) ファンジブル トークン 代替性 代替可能なデジタル資産 唯一性がない |
ERC トークン規格 | ERC721 | ERC20 |
分裂 | 不可能 | 可能 |
活用分野 | アート・ゲーム スポーツ・音楽 トレーディングカード ファッション 金融・会員権 不動産など | 暗号資産 (仮想通貨) ポイントなど 数量的なもの ビットコイン(BTC) イーサリアム(ETH) リップル(XRP)など |
NFTの5つの特徴
- 非代替性(唯一性)
- データの改ざんが困難
- プログラマビリティ
- 取引可能性
- 相互運用性
暗号資産(仮想通貨)の4つの特徴
- デジタル通貨である
- 発行元や中央管理機関が存在しない
- ブロックチェーンによって分散管理されている
- 世界中で利用可能
冒頭にも書きましたが、
今後のWeb3(Web3.0)時代を
生きていくためには、
NFTや暗号資産(仮想通貨)の正しい知識が
必要不可欠です。
その知識がボクやあなた自身の
生活の利便性を高めてくれたり、
身を守ってくれたりすることにも
つながりますからね。
というわけで今回は以上です。
最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
参考:One&Only!NFTの持つ革命的な唯一性を徹底解説!
参考:NFTに必須!【暗号資産(仮想通貨)】の概要や種類を解説