サッカー

元プロが語る!「日本のサッカー」と「海外サッカー」の質の違い

こんにちは。
必死に張り切る ひしはり です。

今日は「日本のサッカー」
「海外のサッカー」の違いについて
実際に私自身の経験を通して感じた事を
記事にまとめたいと思います。

 

海外サッカーの画像

 

「世界を知る」という事の大切さ

 

私はサッカー王国と言われるある国へ
サッカー留学して二部リーグではありますが、
1年目でプロ契約して合計3年間の現役時代を
海外で過ごした経験があります。

今からもう25年くらい前の話です。

まず、結論として言えるのが、
「日本のサッカー」
「海外(私がいたサッカー王国)のサッカー」とでは、
根本的に出だしからまったく考え方が違うという事です。

前回の2018年ワールドカップロシア大会終了後に
「本田圭佑選手」がインタビューで
今後の日本のサッカーについて聞かれた時に
若い選手へのメッセージとして
「とにかく世界へ出ろ!」と言っていましたね。

私自身は本田選手の様な超一流の選手には
なれませんでしたが、
この言葉の真意は同じ海外でのプロサッカーを
経験した選手として非常に共感出来ます。

どんなジャンルや業界でもそうだと思いますが、
世界を知るという事は自分の基準値が圧倒的に
跳ね上がります。

その業界のトップに君臨しているのが
日本の文化の場合に限り例外ですが、
世界を知るという事は、
いやが応にも視野が広がりますからね。

 

  世界基準を知る事で視野が広がり自分の基準値も跳ね上がる!

 

「海外サッカー留学」という子供の頃からの夢

 

私がプロサッカー選手を夢見て
海を渡った当時は、
日本でようやくサッカーのプロリーグである
「Jリーグ」が発足してまだ間もない頃でした。

子供の頃から多くのサッカー少年の例にもれず
私も「キャプテン翼」というサッカーマンガの
影響を大きく受けて将来は海外へサッカー留学して
プロになると夢見ていました。

私が子供の頃は日本にはまだ
プロのサッカーリーグがなく
サッカーだけで食べているプロのサッカー選手も
数人しかいない状況でした。

奥寺康彦選手木村和司選手など)

そんな時代背景もあって
プロになるなら海外留学というのは
自然と子供の頃から頭の中にありました。

留学するまでの紆余曲折の状況については
以下の記事にくわしくまとめていますので
合わせて読んでいただけたらと思います。

 

警報の画像
約束の場所へ・・・人生初の強烈な警報が頭の中で鳴り響いた・・・頭の中で人生初の強烈な「警報」が鳴り響いた体験を記事にまとめました。誰の人生にもその後の人生の転機となるきっかけがあると思いますが、そういった内容になっています。ぜひ、読んでみて下さい。...

 

前置きが長くなってしまいましたが、
この記事の本題である
「日本のサッカー」「海外のサッカー」
どう違うのかを私なりの視点で
ご紹介して行きたいと思います。

 

サッカーは「文化!」そして「生きる手段!」

 

まずはサッカーというものの出だしですが、
日本ではサッカーといえば、
「スポーツ」の一つであり「習い事」の一つです。

私のいた国(以下A国)ではサッカーは
「文化」であり、まさに「生きる手段」そのものなんですね。

 

ビーチサッカーの画像

 

A国は世界最大といわれるほどの
非常に貧富の差が激しい国です。

全国民の約60%もの人々が貧困層に属しています。

その貧困層の多くの子供たちが、
プロサッカー選手を幼い頃より
「生きる手段」として目指すんですね。

プロになる事が出来れば、
とりあえず一旦、
食の不安からは解消されますからね。

A国にはプロサッカーチームが
何百チームもあります。

クラブには寮があり、
正式に「ジュベニール(中学生世代)」
「ジュニオール(高校生世代)」
練習生として契約出来ればクラブチームの寮で
暮らす事(もしくは食事をする事)が出来ます。

地元出身の選手たちもいますし、
遠方から親元を離れてクラブの寮で
生活している若い選手もいます。

貧困層の世帯では、
育ち盛り、食べ盛りの男の子が
家から出て行ってくれると大変助かる訳ですね。

その子も練習生として入団テストに受かれば
クラブでお腹いっぱいの食事が出来ますので、
それこそまさに本気の「ハングリー精神」です。

正直、サッカーに対する気合が違います。

その子の親もその子がクラブに入団してくれれば、
その子の分の食事を幼い弟や妹に
回す事が出来ますので、
早くから家を出てクラブチームを転々とする
若い選手がゴロゴロいる訳ですね。

日本では習い事という位置付けですので、
月会費を払えばクラブでサッカーが出来ますよね。

中学、高校、専門学校、大学と
部活やサークルとして月会費なしで
サッカーをする事も出来ます。

まあ厳密にいえば
少額の「部費」を徴収されているところも
あるかと思いますが。

A国では以下の様に各世代の階層が分かれています。

 

  • インファンチウ(小学生世代)
  • ジュベニール(中学生世代)
  • ジュニオール(高校生世代)
  • プロフェッショナル(プロ契約者)

 

それぞれの階層での入団テストに受からなければ
クラブチームでサッカーをする事が出来ません。

 

A国では一般的に満21歳までにプロ契約して
プロサッカー選手になれなければ、
プロとしてのサッカーの道は
あきらめなければいけません。

 

そんなサッカー王国のお国事情もあって
街には多くのアマチュアのチームが存在していますし、
アマチュアの大会も頻繁に開催されています。

そこらへんのアマチュアの選手の中には、
プロ顔負けの選手もゴロゴロいます。

サッカーを取り巻く環境が、
日本とA国ではこの様に出だしから
まったく違う訳です。

かたや「スポーツ、習い事」
かたや「文化、生きる手段」

子供の頃からそこにかける
情熱や気合、執念みたいなものが
まったくの別物なんですね。

これはもう、どちらがいいとか悪いの話でなく
現実としてそういう事になっていますから、
当然、その国の代表選手クラスになれば、
世界一流のバケモン級の選手ばかりですね。

ここまではサッカーに対する向き合い方というか
メンタル的な違いをご紹介して来ましたが、
ここからは実際のプレーに対する違いを
ご紹介したいと思います。

 

要点まとめ

【日本のサッカー】・・・・・スポーツ・習い事

【海外のサッカー】・・・・・文化・生きる手段

満21歳までにプロ契約出来ないとプロの道は断念

 

衝撃を受けた!日本との「サッカーの質」の違い

 

私が初めて練習生として、
練習に参加した初日の印象ですが、
それまで自分が10年近く携わって来たサッカーとは
まったく別のスポーツの様に感じましたね。

ミニゲーム形式の練習があったのですが、
本当に「ラグビーか?!これ!」と思うほどの
ギャップを感じた事をおぼえていますね。

とにかく激しいですし、
本気も本気のバッチバチのバッチバチでしたね(笑)

サッカーにも当然ルールがあって
それを守らなければ
「ファール(反則)」になりますよね。

 

反則の画像

 

日本では子供の頃から
ファール(反則)はしてはダメと教えられますし、
そう条件付けされます。

これは日本人の感覚では当たり前のことですよね。

だって日本人にとっては
サッカーは「スポーツ」なんですから。

ファール(反則)はしてはダメなんですから。

してはダメな事だからファール(反則)なんですからね。

ところがですよ・・・

 

A国では・・・「基本すべてファール(反則)です!」(笑)

 

ここの差はでかいですよ!

A国では相手選手からボールを奪う時には
基本すべてファール(反則)です。

正規の練習後の居残り練習で
ミニゲームをする時でも基本すべてファールです(笑)

日本の様に(少なくとも私が経験して来た)
和気あいあいの居残り練習とはケタ違いの
本気度MAXです。

「疲れるっちゅうねん!」(笑)

子供の頃からそんな環境でプレーしている子供たちは
攻撃側も守備側も当然あらゆるスキルが磨かれて
すごくレベルの高い個人技を身に付けます。

考えてみて下さいね。

あなたが試合中にドリブルしているとして
日本の様にファールはダメと教えられている
選手たちがボールを奪いに来るのと
ファールで止めるのが当たり前と思っている選手たちが
ボールを奪いに来るのとでは
プレッシャーが全然違いますよね。

さらにA国の選手はファールと思われない様な
ファールをする事が出来る技術も身につけています。

これにはすごく細かい技術があって
現地の言葉で「マリーシア(ずる賢さ)」
呼ばれる所以になっています。

「ワールドカップ」
「オリンピック」「FIFAクラブワールドカップ」などの
「本気モード」での大会の海外選手同士のマッチアップを
よーく見て下さい。

審判にわからない様に、
(時にはバレバレなのもありますが)
ほぼほぼファールで止めに行っていますよ。

ただ、相手選手が間合いの取り方がうまかったり
間合いの外し方がうまかったりして
そこまでファールが目立たないだけで
基本ファールありきで止めに行っています。

これはある程度のレベルでのサッカー経験者なら
わかる事だと思いますよ。

それと日本人はまじめですから
すべての国際大会をまじめにプレーしますが、
海外の選手たちは本気モードの試合でしか
100%の力は出しません。

親善試合などのエキシビジョンマッチなんかは
程よく手を抜いたプレーをします。

本気モードの試合とは先ほどあげた
「ワールドカップ」
「オリンピック」「FIFAクラブワールドカップ」などの
国やクラブの威信やタイトルがかかった試合の事です。

すべての試合を本気で戦っていたら、
ケガや故障のリスクもありますから
海外の選手はその辺の割り切り方もすごいですね。

これに関しても技術なんでしょうけど、
手抜き感がバレない程度に手抜きしていますね(笑)

これも見る人が見たらわかると思います。

 

「世界に出ろ!」本田圭佑選手の言葉の真意

 

前述の様に海外のサッカーは当たりが激しいと
いわれる所以はこういったところから来ているんですね。

特に私が所属していた二部リーグは
激しさMAXのバッチバチのバッチバチです。

下手にボールをキープしていたら
すぐに削られて骨折してしまう様な勢いです。

実際に私もゲーム形式の練習で
190cmくらいある相手選手の両足タックルを
足首に受けて削られて骨が見え、
ひざまで「石膏(せっこう)」で固める羽目に
なった事があります(痛)

一部リーグになればその激しさも
さらに洗練されて要所要所だけの
バッチバチになって行きます。

無駄にお互いが無駄なファールを
しなくなって行くイメージですね。

そんな環境でのし上がって来た選手が
レベルが高いのは容易に想像がつくと思います。

日本人選手とは、
バックボーンが違い過ぎるんですね。

それでも日本代表に招集される「海外組」といわれる
選手たちは日々、そういった厳しい環境で
プレーしている訳ですから、やはり「国内組」よりも
1枚も2枚も上手なんじゃないでしょうか。

もちろん国内のJリーグで活躍している選手の中にも
素晴らしい選手はたくさんいると思いますが、
そんな選手が世界に出て世界基準を知る事で
さらなる選手としての
進化を遂げられると思いますね。

世界のチームを渡り歩いた本田選手が、
国内の若きJリーガーに
「世界に出ろ!」という言葉の真意
そこにあるんですね。

今のサッカー少年たちは、
日本にプロリーグがありますので
海外へわざわざサッカー留学するとか
武者修行するとかいった発想自体が
ないのかもしれませんね。

今は日本にいてもプロになれる訳ですからね。

Jの下部組織などの環境も
当時とはくらべものにならないくらいに
充実していますし、
プロの指導者もたくさんおられますからね。

ただ若いプロサッカー選手や
プロを目指している選手で
もし、海外への短期留学やレンタル移籍のチャンスが
あった時には迷わず挑戦してほしいですね。

本当に全然サッカーの質が違いますから!

そこを経験して自分の財産に出来るのと
そうでないのとでは、
その後のサッカー選手としてのキャリアに
大きな差がついてしまいます。

本場の海外でしか感じ取れない
プロの厳しさ、プロの非情さを
ぜひ、肌で感じてほしいのです。

 

「厳しさ」と「非情さ」というプロの洗礼

 

最後に「プロの厳しさ」「プロの非情さ」の話をして
終わりたいと思います。

私が所属していたチームに
他のチームから引き抜かれて来た選手が来ました。

A国では選手同士のトレードや移籍なども
頻繁に行われます。

よくある光景ですが、
他の街からたった一人で
サッカー用具が入ったカバン一つを持って
何時間もバスに揺られてやって来ます。

大体来たその日からすぐに練習に参加するのですが、
レギュラーチームとサブチームに分かれて
初めての紅白戦でその選手はサブチームで
参加しました。

そこで何が起こるかというと、
その新しく来た選手とマッチアップした
逆のチーム(ここではレギュラーチーム)の選手が、
全員ことごとくその選手の事を削り倒すんですね。

 

プロの洗礼の画像

 

ボールを持つ度に即効で削られ倒されるんです。

まさしくよそ者への洗礼ですね。

その選手も削られても削られても
怒る事もなく何回でも立ち上がる訳ですよ。

それがA国では当たり前なんですよ。

A国のクラブチームは、
どこもそこまで資金的に裕福な訳ではないですから
クラブに一人選手が新しく増えると
他の誰かがクビになってしまう可能性が大なんですね。

だからこそそこはみんな生き残りをかけて
むちゃくちゃシビアになる訳です。

その選手もそのシビアな洗礼を乗り越えて行かなければ
そのチームでの居場所を確保出来ない訳ですから
絶対に弱音は見せません。

遠方から引き抜かれてチームにやって来て
結果が出せなければ、
わずか1日の練習で切られて
次の日にはいなくなった選手も
一人や二人ではありませんでした。

子供の頃からサッカーに携わって来ましたが、
日本でプレーしていた時は、
ここまでの厳しさ、非情さと接する事がなかったので、
日本人の私にとっては正直、
そんな光景に胸が痛みましたね。

「そこまでするか!」とね。

でもそこがサッカー選手としての
日本人の甘さといわれたらそれまでなんですよね。

まさに大げさではなく
「生きるか死ぬか」の戦いなんですね。

そんな気合いでサッカーに携わっている
サッカー少年やサッカー選手が
日本にどれくらいいるでしょうか。

A国ではそれはごく当たり前の事です。

 

まとめ

 

今日は「日本のサッカー」
「海外のサッカー」の違いについて
実際に私自身の経験を通して感じた事を
記事にまとめてみました。

いかがでしたか。

今回の記事でわかる事は、
基準値の差がそのままレベルや強さの差へ
直結するという事です。

少しでもさらなる高みを目指して
日々、精進したいものですね。

ではまた次の記事でお会いしましょう。

必死に張り切る ひしはり でした。
今日はここまで。

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